くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

SCOOP!

SCOOP!

【あらすじ:Wikipediaより】
カメラマンの都城静は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、今では芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんなある日、ひょんなことから写真週刊誌『SCOOP!』の新人記者・行川野火とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく。

【感想】
見ていてすごい映画だと思った。ここまでストーリーで予想を裏切られる作品というのもない。映画館で見ていたら無茶苦茶ポップコーンが進んだと思う(笑)
序盤は、下世話なパパラッチのお話。FRIDAYや文春が売れるように、みんな成功者の下世話な話が大好き。そのテリトリーで成功していく過程を描くことで観客を引き込みながら爽快感を感じさせるとともに、こんな下世話なままでいいのだろうかという感情を抱かせる。その感情を昇華させるべく、周囲の仲間に発破をかけられながら、主人公もかつての情熱や夢を取り戻し、ジャーナリズムとは何かという問いに命を懸けて立ち向かう。
主役の福山雅治と宮崎あおいの演技がすごいのは勿論だけれど、狂喜に満ちたリリーフランキーやジャーナリズムの理想と現実の狭間で葛藤する滝藤賢一の、バリキャリでいい女という吉田洋と脇がばっちり固まっている。
万人受けする映画ではないと思うけれど、中年パパラッチを描いた作品という切り口も斬新だし、もう少し評価されてもよかったのではと思う。CHINEMA CHANNELでの配信作品で久々の大当たりを引いた感じでした。

満足度☆☆☆☆☆
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  1. 2017/06/11(日) 03:06:09|
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ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ

民主党大統領候補ヒラリーが批判を浴び、トランプ大統領誕生の大きな要因となった私的メール利用問題。そのメール私的利用は、民主党議員ウィーナーのセックススキャンダルを調査する過程で見つかった。ハンサムな容姿と巧みな弁舌で人気を集め、ヒラリーの右腕と評される妻と理想の夫婦として注目されていたウィーナー。しかし、ツイッターへの誤投稿から、女性と性的なメッセージや画像を送りあう性癖を持っていたことが明らかになり議員を辞職する結果に。
2年後ウィーナーは妻や周囲の赦しを得ながら、ニューヨーク市長選に立候補して再起を目指す。その選挙において密着取材が行われた作品が本作品。
物語の序盤では、セックススキャンダルの被害者である妻の赦しもあり、リベラルなNYの市民はウィーナーに再度のチャンスを与えようとする。世論調査ではトップに立ち、対立候補がウィーナーの人格攻撃をしようものならブーイングが起こる始末。ウィーナーも周囲も選挙戦に手ごたえを感じた矢先、ウィーナーには再度のスキャンダルが生じてしまい、それはウィーナーの政治生命に止めを刺す結果に。
おそらく、撮影陣は二度目のスキャンダルの後はガッツポーズしていたのでは。結果的に、選挙コメディドキュメンタリーが出来上がったわけですが、選挙戦終盤のいくら政策を訴えようとしても性的嗜好についても質問しかされないウィーナーが哀れになる。
ただ、いくら展開が面白くてもドキュメンタリーは本物のコメディには勝てないわけで、一度過ちを犯した政治家が、市民に赦され再起していく熱狂を描いたドキュメンタリーのほうが映画として価値があったのではないかと。
今までの選挙ドキュメンタリーはマック赤坂であったり泡沫候補を描いた作品が多いですが、資金調達パーティであったり幹部会議であったり、有力陣営の裏側を描いた作品というのは珍しいのでそこには価値があると思います。
いずれにせよ、政治家もアイドルも下ネタには注意しないといけないですね。
  1. 2017/03/05(日) 21:40:23|
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日本で一番悪い奴ら

日本アカデミー賞の授賞式を見ていて、唯一知らない作品だったので関心がありレンタルして鑑賞。原作は『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』。稲葉事件をモチーフに、現役警察官による覚醒剤取引や拳銃売買、その背景にある警察の組織的な裏金作りや不祥事を描いた作品。

ロシアとも接して密輸の窓口となりやすい北海道において起こった警察の不祥事事件。柔道の腕前を買われて警察官になった主人公は、当初は不器用で結果も出せず苦しむが、ピエール瀧演じる「悪い先輩」の薦めを受けて、暴力団と癒着した点数稼ぎに邁進していく。愛人を囲ったり、覚醒剤売買の上前を跳ねて贅沢な生活を送ったり、主人公には罪の意識はない。自分のことを必要悪として、むしろ正義として悪に手を染めていく。
周囲の警察官も拳銃や覚醒剤の検挙実績を挙げるため、主人公を咎めるどころか利用していく。しかし、結果として主人公とその相棒は逮捕され、相棒と主人公をけしかけた同僚は死を選ぶ。主人公を利用した人間たちの罪は問われることのないのに。
程度の差はあれ、一般的なコミュニティにおいても、違法とはいわれないまでも、自分の意に沿わないことをやらざるを得ないケースはままあるだろう。その時、上司や組織の意に反してまで自分の正義を貫くことはできる人間は少ないだろう。誰しも、与えられた環境や役割によってはこの映画の主人公のように悪に染まってしまう。
タイトルである「日本で一番悪い奴ら」は一体誰のことなのか、考えさせられる作品。



  1. 2017/03/05(日) 19:49:12|
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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

【あらすじ(公式HPより)】
トゴ(10日で5割)という違法な高金利で金を貸し、返せない客をシビアに追い詰めるアウトローの金融屋・カウカウファイナンスの丑嶋馨(ウシジマ・カオル)。
「カオルちゃん、あのウサギは元気?」
竹本という同級生がカネを借りるために丑嶋の前に現れたことで、決して語られることのなかった丑嶋の過去が明かされる。
丑嶋の盟友の情報屋・戌亥や、カウカウの社員で盟友の右腕・柄崎と高田、心優しい受付嬢・モネ、最凶最悪のライバル・鰐戸三兄弟に加え、女闇金・犀原茜と部下の村井も参戦、そこに丑嶋を破滅させようとする腕利き弁護士・都陰とその部下・あむ、美容界のカリスマ・万里子も絡んで息もつかせないドラマが幕をあける。
丑嶋は本当に血も涙もない人間なのか。12年の歳月を超えた因縁の最終決戦の果てにあるのは和解か、決裂か? 絶望か、希望か?

【感想】
シリーズで一番暴力的描写が多い作品でえぐい描写は多かった。その分、なかなか感情移入はしづらく、余り頭を使うこともないので、物足りなさはあった。丑嶋や江崎のバックグラウンドにフォーカスしているので、シリーズとして見てきた人を対象にしている作品か。キッズリターンもそうだが、モロ師岡は本当に悪い先輩の役が似合うし、六角精二や八嶋智人など、この人がこの役ででて本当にいいのかというハラハラ感はあった(笑)
頭を使う話ではないが、消費者金融の社会問題化⇒グレーゾーン金利判決⇒過払い弁護士の発生という消費者金融を巡る流れや、銀行系消費者金融しか生き残れない業界環境、規制強化(過度の保護主義)により借りたい人がまともな業者から借りられない現状等にも触れていて、零細業者の地道ななど話の本筋とは関係ない各登場人物の何気ない発言に含蓄は感じられた。



  1. 2016/11/05(土) 10:50:32|
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凶悪

【あらすじ(Wikipediaより)】
スクープ雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届く。記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪、3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、当初は半信半疑だった藤井も、取材を進めるうちに須藤の告発に信憑性があることを知ると、取り憑かれたように取材に没頭して行く。

【感想】
原作は、実際に起きた「上申書殺人事件」を基にしたドキュメント。
リリー・フランキーとピエール瀧という本業は俳優ではない2人の演技がとにかくすごい。メディアで見る二人は優しさと人間味が感じられるが、映画中の2人は人殺しにしか見えない。
一方で、家族に見せる笑顔は父や夫としてのそれであり、人がここまで二面性を持てるのかと驚くばかり。
殺人事件を題材としていることで後味の良い終わり方ではないが、助演2人の演技目当てだけでも見る価値はある。
糖尿病と肝硬変を患う高齢者に無理やり高濃度の酒を飲ませて殺すというやり方は、殺人としては証拠に残り辛い方法と妙に感心したが、このやり方でもし自分が美女に飲まされたら死ぬまで飲むのではないかとかなりリアリティと恐怖があった。

満足度
☆☆☆☆☆




  1. 2016/10/13(木) 09:40:44|
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闇金ウシジマくん Part3

【あらすじ】
「フリーエージェントくん編」「中年会社員くん編」を基にした社会派ドラマ。今日も高金利で金を貸す金融屋「カウカウファイナンス」の丑嶋馨。フリーターの沢村真司は偶然知り合ったモデルのりなにあおられて、ネットで1秒間に1億円を稼ぐという天生翔のビジネスに身を投じ、カウカウファイナンスを巻き込んだある計画を考える。一方、サラリーマンの加茂守は妻帯者でありながら遊ぶ金欲しさにカウカウファイナンスで借金を重ね……。

【感想】
現実世界にもいた「秒速で1億円稼ぐ」男をモチーフに、その男を信じて情報商材ビジネスに身を投じた男たちの破滅までの世界を描く。「中年会社員くん編」はどちらかというと、救いのない男の破滅を描くというよりはギャグに近く、見ていて嫌な気持ちにさせられる「フリーエージェントくん編」の痛みを和らげる鎮痛剤のようなお話。
現実世界で「秒速で1億円稼ぐ」男やネオヒルズ族が登場した時、彼らの本を高学歴の大学生が読んでいたというが、提供する価値に見合わず高い報酬を得られるビジネスは持続可能性がないと思ったら案の定すぐに破綻してしまった。出版社にもよるけれど、地下鉄の電車内に仰々しいタイトルの広告を出す著者や、インパクトはあるが日本語のおかしなキャッチコピーの広告を出す人は信用しないことにしている。提供するサービスとその値付けが見合わないから、いつまでも莫大な広告宣伝費をかけないといけないわけで。
ネタバレになってしまうが、予想通り丑嶋の客は破滅に向かってしまうわけではあるが、ほとんどの者がカモになるビジネスの世界で、周囲の人間をカモにする仕組みを作って成り上がろうとして生き残りを図る主人公には少し共感が持てたし、いつもの後味の悪さは残らなかった。金を稼ぐことが悪いとは思わないが、得る対価と自分の提供する価値とのバランスがあった仕事をしたいと本作を見て痛感した。


  1. 2016/10/10(月) 12:21:32|
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マネーモンスター

ストーリー:リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が司会を務め、その巧みな話術で株価予想や視聴者への助言を行う高視聴率財テク番組「マネーモンスター」。番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を聞かず、アドリブ全開でリーが生放送に臨む中、拳銃を手にした男カイル(ジャック・オコンネル)がスタジオに乱入してくる。彼は番組の株式情報によって財産を全て失くしたと憤慨し、リーを人質に番組をジャック。さらに放送中に自分を陥れた株取引のからくりを白日のもとにさらすようパティに迫るが……。

日本橋のTOHOシネマズに見に行きましたが、会社の同僚や明らかに金融業界の方と思われる方がちらほら(笑)
舞台となる財テク番組「マネーモンスター」は経済番組というよりコメディ番組なので、金融サスペンスだと考えて臨むとがっかりするかもしれないです。金融を一つのトリガーにしたサスペンスと考えれば、息つく暇もなくてすごい楽しめる作品。
日本も個人の貯蓄から投資への流れと言われますが、個人投資家を増やすだけでなく、育てることの重要性を痛感。
ふと、Greed is good, now it seems it's legal という言葉が頭に過りましたね。


  1. 2016/06/29(水) 11:00:34|
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マネーショート 華麗なる大逆転

【あらすじ】
2004年から2006年にかけて、アメリカ合衆国では住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていた。多くの投資家たちがそうした金融商品を買いあさる中で、いち早くバブル崩壊の兆しを読み取った投資家もいた。本作はそんな彼らがどのようにしてサブプライム住宅ローン危機の中で巨額の利益を上げたのかを描き出す。

『マネーボール』での作者でもあるマイケルルイスの作品をブラッドピットの制作事務所が映画化した作品。原作の『世紀の空売り』は読んだことはありますが、原作の堅苦しい経済ノンフィクションという印象はなく、人間の感情や思考がコミカルにむき出しで描かれている。
ところどころで現れる金融用語の解説も単純化し過ぎな気はするけれど、分り易く証券化について門外漢でも楽しむことができた。ここ数十年で金融工学が金融商品を複雑化させたけれど、本来は金融なんてシンプルな理屈や計算で動いているはず。
シンプルに考えた結果導かれた自分の予想が、他の浮かれた大多数の見解と違った時、自分の予想を信じることができるのか。そして、投資対象が浮かれた大多数が破滅した時に支払われる保険金だとしてもベットできるのか。
登場した投資家たちがどう儲けたかが重要なのではなく、どう考え、苦しみながら儲けたのかが重要ということを考えさせる映画であった。

  1. 2016/06/06(月) 11:06:29|
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サンブンノイチ

原作が面白かったので、TOHOシネマズ日本橋で鑑賞。


あらすじ(公式HPより)
川崎。ここに人生崖っぷちの3人の男がいる——。
キャバクラ「ハニーバニー」雇われ店長のシュウ(藤原竜也)、ボーイのコジ(田中 聖)、常連客の健さん(小杉竜一)。彼らは人生の一発逆転を賭け、みごと銀行強盗を成功させた。手に入れた大金は1億6,000万円。ハニーバニーの店内で奪った金を3分の1に分けようとするところだ。
しかし、そこで仲間割れが起きる。シュウがコジに向かって、実行犯の自分と健さんが、運転手のコジと同じ取り分なのはおかしい、と分け前の再検討を申し出たのだ。当然のごとく怒るコジ。最後の最後になって、なぜ3人は醜い揉め事を始めるのか……?


本来であれば強盗の分け前は1/3の約束。
でも、チーム内での力関係は目まぐるしく入れ替わり、また強盗計画を知る第三者の思惑が絡んでそれぞれの取り分は変化していく。
頭を使わないとついていけず、映画を見終わった後は若干の疲労感w
小気味良いテンポでどんどん展開していき、事前に原作を読んでいてネタバレしていても問題なく楽しめました♪

吉本興業が主体で作成してるのでところどころ端役で芸人が出てくるのですが、灰汁が強すぎてリアリティがなくなってしまっている気が。
リアリティを追い求めている作品ではないんでしょうが、ちょっと残念でしたね。

ヒロイン役が中島美嘉って最初は違和感があったんですが、最後まで見るとドンピシャでしたね。
それにしてもビックリするほど細かったです。それとの対比でブラマヨ小杉さんの弛んだ肉体が映えるのなんの(笑)


コレドで見たのでカップルの観客が多かったですが、結構えぐいシーンもあるのでコレドでのディナー前に見るのはおススメできません。
(ディナーを食べ終えた後に、これから一戦交える前に見る分には構わないと思いますが。)


満足度
☆☆☆☆★


  1. 2014/04/20(日) 05:41:06|
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映画 ハゲタカ

あらすじ(Wikipediaより)
かつて、日本を買い叩き、一世を風靡した「ハゲタカ」こと鷲津政彦。彼は芝野健夫とともにあけぼの光学を立ち上げた後も、着々と企業買収を繰り返してはいたものの、一向に変わらない日本社会に嫌気がさし、最近は隠遁に近い生活を送っていた。一方、ターン・アラウンドマネージャーとしてあけぼの光学を立ち上げた芝野は、日本を代表する自動車企業アカマ自動車に役員として迎えられ、企業再生の道を模索していた。
そんな時、芝野は海外を中心としたインターネットでアカマ自動車の悪評が流されているのに気が付き、誰かがアカマを狙っている、と考え鷲津の元を訪れ助けを求める。しかし、鷲津はこれを無下に断った。
一方、中国政府系ファンド・CLICの意向を受けたブルー・ウォール・パートナーズの劉一華はアカマ自動車のTOBに乗り出すことを宣言する。そこには中国政府が自国へと技術を取り込みたい思惑があったのだが、劉はそれを知る由もない。一方、鷲津は劉の記者会見を知り、MGS銀行頭取・飯島とアカマ自動車社長・古谷の要請にてホワイトナイトとしてアカマ買収に立ち向かうことを決意する。
「ハゲタカ」鷲津と「赤いハゲタカ」劉のアカマをめぐる攻防戦の幕が切って落とされた。しかし・・・国家規模の巨額資本をバックに攻勢を仕掛ける劉に対し、鷲津はただ圧倒され成すすべもない。
そこで鷲津はドバイにてオイルマネーを調達、かつては敵対関係であった西乃屋旅館社長・西野の協力を得てある計画を実行に移す。それは、アカマや劉、その背後にいるCLICだけでなく、世界中のマーケットさえ巻き込むことになる、いわば「資本主義の破壊」への壮絶なるシナリオであった。


クランクイン前にリーマン・ショックが発生し、金融業界の環境が激変。リーマン・ショックを踏まえた現在の時間軸に合わせるために、大幅に脚本・配役が変更されたそう。
リアリティという面では不満が残りますが、登場してくる社名や設定が絶妙で現実世界に存在する企業と重ね合わせながら見てしまうので、その企業の現実世界での振舞いや結末を知っているとついついにやにやして見てしまいます。
ドラマ「ハゲタカ」に関する予備知識がなかったので序盤では人間関係や人物設定の理解に苦労しましたが、前提知識がなくても相応には楽しめました。
メッセージ性が強すぎるので、金融に全く興味がない方にはおススメはできないかもしれません。

「腐りきった日本」に嫌気が差した鷲津が、「腐りきったアメリカ」を叩く様は痛快でした。まさに2000年代に一世を風靡した欧米型資本主義のひずみが正されていくようで。
欧米型資本主義には正しい面もある一方で、それを盲目的に信じることは危険性を孕みます。

世界経済の主役へと踊りでようとしつある中国人の劉の「日本は生ぬるい地獄」というセリフが強烈に頭に残りました。

私自身、リーマン前にバブルを謳歌したと言われる金融業界にリーマン後に入り青息吐息ですが、日本が「生ぬるい地獄」から脱却できるように業務に精進せねばと改めて気を引き締める契機にはなりました。

満足度
☆☆☆★★


  1. 2014/04/17(木) 05:30:07|
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マネーボール

あらすじ(Wikipedeiaより)
ビリー・ビーンは、かつて超高校級選手としてニューヨーク・メッツから1巡目指名を受けたスター候補生だった。スカウトの言葉を信じ、名門スタンフォード大学の奨学生の権利を蹴ってまでプロの道を選んだビーンだったが、自身の性格も災いして鳴かず飛ばずの日々を過ごし、さまざまな球団を転々とした挙句、引退。スカウトに転進し、第二の野球人生を歩み始める。
2001年ポストシーズン、オークランド・アスレチックスはニューヨーク・ヤンキースの前に敗れ去った。オフには、スター選手であるジョニー・デイモン、ジェイソン・ジアンビ、ジェイソン・イズリングハウゼンの3選手のFAによる移籍が確定的。アスレチックスのGMとなっていたビーンは、2002年シーズンに向けて戦力を整えるべく補強資金を求めるも、スモールマーケットのオークランドを本拠地とし、資金に余裕の無いオーナーの返事はつれない。
ある日、トレード交渉のため、クリーブランド・インディアンズのオフィスを訪れたビーンは、イエール大学卒業のスタッフ、ピーター・ブランドに出会う。ブランドは各種統計から選手を客観的に評価するセイバーメトリクスを用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を評価していた。ブランドの理論に興味を抱いたビーンは、その理論をあまり公にできず肩身の狭い思いをしていた彼を自身の補佐として引き抜き、他球団からは評価されていない埋もれた戦力を発掘し低予算でチームを改革しようと試みる。

セイバーメトリクスは簡単にいうと野球を統計的に分析・評価しようという試み。
確かにヒットを多く打つ選手には華があるけれど、1塁に出るという結果を重視するなら、ヒットも四球も一緒。だから出塁率を重視しましょうという理論。
盗塁やバントを否定するなど伝統的な野球界の考え方と反することも多く、当初はなかなか受け入れられませんでした。
しかし、ビーンはセイバーメトリクス理論に基づき自分のチームにとって「使える」戦力だが過小評価した選手を集め強いチームを作り上げていきます。

映画「スティーブ・ジョブズ」を見ても思いましたが、既存の常識を打ち破って成果を出すには、次の3点が必要なのだなと思います。
1.強烈な個性を放つリーダー
2.方針をシンプルな言葉で伝える
3.目的達成のためなら手段を選ばない

3.の理由で、ジョブズやビーンに憧れや関心を持つ一方で、同じ職場にいて欲しいと思う日本人は少ないんじゃないでしょうか(笑)

セイバーメトリクスは現在ではメジャーリーグでも公式記録の指標の一つとして使用され、他球団のGMもセイバーメトリクスを重視した経営を行うほど一般的なものとなりました。
ビーンは金欠球団を強くするためにセイバーメトリクスを採用しましたが、今やヤンキースやレッドソックスのような金満球団までも採用しています。
イノベーションを起こしたとしても、参入障壁が低い場合に他者が進出してくるというのは世の常。
いかにイノベーションを起こし、そしてその効果を継続して享受するのかが企業も球団経営も共通した課題ですね。
原作著者のマイケル・ルイスには、セイバーメトリクスが広く広まった後も、ビーンが結果を出し続けてる秘訣にフォーカスして欲しいです。
(2012年、2013年と西地区1位。ビーンは2019年まで任期を延長中)

映画はハリウッド作品だけあり、役者による野球のプレーのシーンも違和感なく楽しめたましたが、ジェイミー・ジアンビの身長の低さだけは笑ってしまいました。

満足度
☆☆☆☆★



  1. 2014/04/16(水) 05:25:59|
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白ゆき姫殺人事件

会社の真裏に映画館が出来たので平日の昼間に行ってきました。
建物自体も大混雑でしたが、平日の昼間なのにスーツ姿のサラリーマンもちらほら(笑)


あらすじ: 人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子(菜々緒)で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫(井上真央)。テレビディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。

報道をベースとしたネットでの中傷や個人情報の暴露というネット社会の闇を描きながら、人の記憶や思考の危うさに警鐘をならすサスペンス。
事実は一つなんだけれど、それは人の目や思考というフィルターを通すことでいかようにも書き換えられてしまう。しかも、それを伝聞で聞いている以上は、その人が真実を語っているとは限らない。
ネットはワイドショーや曖昧な情報をベースに既成事実を作り、群衆心理で卑劣な個人バッシングを繰り返す。
SNSでのコメントを活用することで、リアリティがかなり高まっていたように思います。twitterは速報性もあり、便利なんだけど、安易かつ誤解を招きやすい分析をしがち。自分自信も反省させられました。

ワイドショーばかり見ていると人は違和感を感じながらも、短絡的なストーリーに流れてしまんですよね。シンプルに考えるというのは楽なんだけれど、必ずしも正解とは限らない。
「浅はかな犯罪・事件」という言葉が使われるけれど、それを喋っている司会者やコメンテンターの発言が一番浅はかで短絡的だったりするという皮肉。


特殊な映像技術を使っているわけじゃないのに、メイクや演技のみでそれぞれの登場人物のフィルターを通した真実をそれぞれ描くというのはすごいと思います。井上真央ってこんな地味だったっけ?って違和感を抱きつつも、それに慣れてきたと思ったら、どんどん別の顔が見えてくるという。

えれぴょんもあの声がいい味だしてて、オフィスにいそうなゴシップ好きOLというのはドンぴしゃでした♪


人の記憶は捏造されるんです…

満足度
☆☆☆☆☆

  1. 2014/03/31(月) 21:09:25|
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映画「立候補」

昼間に見て面白すぎたので、ナイトショーでも見てしまいましたw
選挙の意味、そして有権者はどういう視点から候補者を選ぶべきかをもう一度見つめ直したくなりました。


「泡沫候補」
同じ金額の供託金を納めながら、メディアも有権者も「当選の可能性がない存在」というラベルを張り彼らの主張が真剣に検討されることはほとんどない。しかし、彼らは負けるとわかっていても選挙で戦い続ける。

泡沫候補が奇抜なパフォーマンスをしていると周りに有権者は集まってくるが、政策の話をした途端に誰も聞かなくなるというのが現実。
正直、私も選挙公報を読む際に有力候補以外の候補者の公約を読むことはなかった。
しかし、映画パンフレットで文字としておこされた政権放送の発言を読むと案外まともなことを言っているし、有力候補よりもより具体的な政策を打ち出している印象さえある。

政党や支援団体の支援を受けてない候補者の話を一切聞くこともせず、なぜ彼らが当選するに値しないと判断できるのだろうか。

映画の主役はマック赤坂だけれど、彼の選挙演説&戦略はユニークだが中身が薄く彼一人にスポットライトを当てただけでは映画として成立しえない。
秘書、息子、その家族、そして名もない有権者たち、彼らが抱える思いと後日談があってこそ映画となりえている。
途中までは、完全にコメディだけれど最後のシーンでは見ていて身震いしたのが自分でも感じとれた。
狂ったように見える候補者と狂気の群集がぶつかりあうシーンは何度でも見る価値はあると思う。
民主主義とは何かも再考させられました。


■ 主な出演者
会員数ゼロの政治団体・スマイル党総裁のマック赤坂&秘書・息子
落選回数日本記録で夕張市長戦では想定外の善戦を見せた羽柴誠三秀吉
奇抜な政見放送がYouTubeで150万回再生された外山恒一
そして他の2011年大阪府知事選立候補者etc


満足度
☆☆☆☆★


  1. 2013/09/18(水) 16:42:49|
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アウトレイジビヨンド

今年一番楽しみにしていた映画なので公開と同時に鑑賞。
丸の内TOEIは人がすごいなと思っていましたが、どうやら『新しい靴を買わなくちゃ』の公開挨拶をやっていた模様。『新しい靴~』とアウトレイジの客層の差がすごいもので、入口でモギリのお姉さんに何か噛み付いている客もおり、客層もアウトレイジにふさわしい方々でした(笑)

北野映画はやはり、前作につづきキャストが豪華過ぎて、とある俳優が序盤で死んでしまうんですが、登場シーンがここまでかと思うと勿体ない気持ちで一杯になりました。
善人のイメージしかない方ばかりなのに、「こいつ無茶苦茶ワルだな」と思えるような表情や雰囲気を醸し出せるのはさすがだと思う。
ここのところ3作連続で新井浩文が出ている映画(ウシジマくん→へルター→アウトレイジ)を見ていたんだけど、全く同一人とは気がつかたかった。役の幅広さがすごかったです。

名優のシリアスな演技満載でコテコテのヤクザ映画なんだけれど、いろいろなところでクスクスと観客の笑い声も起こるという『暴力は笑い』を体現できている映画でした。
加藤や石原などの前作からの登場人物のその後や、接続詞としての「バカヤロー、コノヤロー」の掛け合いも描かれていて、前作からのアウトレイジファンとしても堪らない映画。

日本人が好きそうな勧善懲悪ストーリーではあったけど、何か最後にもう少し一ひねりあればなぁ。
「全員悪人、完結」で次はないのかもしれないけれど、ひょっとして次回もあるのではと思わせて欲しかったです。


満足度
☆☆☆☆★



  1. 2012/10/08(月) 23:19:26|
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

会社の部活も不戦勝で流れてしまったので、男一人で映画鑑賞(泣)


最初のドラマが放送されてから既に15年も経過しているとは。
言われてみれば皺や白髪も増えたキャストが多くなった気はするけれど、時間がたつのは早いものです。
なぜに年を重ねるごとに1年や1か月があっという間になっていくのか摩訶不思議。


映画の感想はというと、今年見た邦画の中では一番という大満足な映画でした。
最後のオチは少しチープな印象があったように感じられたけれど、
自らの正義を貫いた犯人の行動もすごい納得できるところがあったし、
去り行くものの哀愁や、腐りきった組織の汚さ等感情に突き刺さってくるような要素がふんだんに盛り込まれていて。

理想を実現できない組織への若手幹部たちの葛藤などは、自分も社会生活を営む者として共感できるところは多々ありました。
ある程度組織が強大化すると、自分で判断できない人間や優秀でない人間、やる気がない人間が出てくるし、
不正の事前予防や、事後的な結果責任の追及という観点からもルールは絶対に必要であり、
その中でも特に厳しいルールに服さなければいけないのは、警察のような巨大な権力を持った組織なのだと。

理想は、組織に属する個が、常に最善的確な判断を下すことができることだけれども、
到底そのようなことは夢物語であるし、トップも責任を取りたくはないから、ガチガチにルールを固めざるをえない。
しかし、ガチガチのルールは柔軟性に欠けるので、時には想定されないケースを招くこともある。
そのバランスをいい塩梅でとるというのは非常に難しいのだろうな。
決まり通りに行動すれば責任は回避できるし、思考停止していてもOKなので非常に楽。
でもそれじゃぁまずいということは、何か大きなものを失うまで人は気づくことはできないのかも。

主人公の正義感を自分の軸として行動する熱い人間が一人くらい組織にいてもいいのかもしれない。
多分、自分の組織に青島がいたら絶対に仲良くはなれないし、むしろ正面衝突するとは思いますが(笑)

組織とは何か、組織を正すために許される正義とは何かを考えさせられた映画でした。

満足度
☆☆☆☆☆


  1. 2012/10/01(月) 23:56:26|
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ヘルタースケルター

ウシジマ君を見た後、東武&東京メトロを乗り継いでで丸の内TOEIへ。
日比谷線に乗るはずが半蔵門に載ってましたが結局は都心に向かう列車で結果オーライ。

エリカ様の裸体を見るのを主目的に「ヘルタースケルター」を鑑賞。

席に座って女性客の多さに圧倒されました。隣の席のギャルのマナーの悪さにも(笑)

映画のメッセージとしては、女性に若さ・美・幸せについて考えて欲しいのかなと。
ただひたすらカラフルで狂気的なシーンの連続で、狂気を並べれば名作になると勘違いしているんじゃないかと思ったくらい。
(「狂気の沙汰ほどおもしろい」という志々雄真実の名言はあるけれども、うんざりするくらいグロシーン。)

期待してたエリカ様と窪塚の濡場もあまり興奮するものではなかったし。
個人的には寺島しのぶの絡みの方がね(笑)
狂気的なシーンを演じ続けていた出演者の演技にはただただ関心。

偏見かもしれないけれど、男性が見てそこまで感じるものはない映画かなと思います。

満足度
☆☆★★★


  1. 2012/08/28(火) 00:04:33|
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闇金ウシジマくん

久々に丸々休日ができたので映画鑑賞。
とりあえず2本映画を見たかったので、西新井まで遠征してきました。


金融機関に勤めているせいか金融をテーマにした話って非常に興味がわきます。
闇金は金融ではなくて犯罪ですけどね。

10日で5割って、20日で倍になるなんてとち狂っていると思いましたが、
きっと現実世界にも、そんな簡単な計算すらできず借りてしまう人はいるんでしょうね。
計算ができないというよりも、現実を直視できないから計算することを放棄してしまっているんだろうけど。

ストーリーは漫画での2作品の融合で、どちらも見たことあるので、すっと頭に入ってきました。
既知の話ではあっても、ところどころ原作との違いがちりばめられてて途中でつまらなくなるってことはなかった。

映画を見ててお金と幸せについて、もっとよく考えないといけないなと痛感しました。
達成したい夢があり、夢に近づく手段としてお金がある。だからお金を求めるんだけど、
それが実は夢から遠ざかる結果になってしまっていたり。
時給750円のファミレスのバイトを田舎でやるなんてつまらない人生かもしれないけれど、
その人生が平穏に続くのであればそれはそれで幸せなのかもしれないな~

レイプ・ドラック・売春が登場する結構エグいストーリーにこりすがでるということでハラハラしてたけど、
違和感なくこなしてて女優さんなんだな~としみじみ見てました。
そう考えると、20歳以上で女優を目指すAKBメンバーに恋愛禁止を課すなんて馬鹿げている気がしないでもない。
(あくまで、男性経験が女優としての経験に資するといった前提が成立する場合ですが。)

満足度
☆☆☆☆★


  1. 2012/08/28(火) 00:02:47|
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ジョニーイングリッシュ 気休めの報酬

AKB以来の映画鑑賞。

日曜日の18時から会社の同期の男4人でコメディ映画(泣)


コメディ映画を見るのは久しぶりですが、普通にがっつり笑えました。
隣の席が、爆笑したり、映画につっこんでたりで若干集中できず。アメリカ流の方の映画の楽しみかたを見せつけられました。

続編だということは見終えてから知りましたけど、笑いが緻密に構成されている。最初の、どうでもよさそうなシーンが後半いい感じで聞いてくるのがさすがでした。
人はばんばん死ぬんだけど、悲壮感のようなものは一切感じられない。
なにおおいても、ローワン・アトキンソンの存在感が凄すぎる。与太郎なんだけど、シニカルでもあるっていうのがすごい。

映画ってほんといいものですね。
TSUTAYAで月8枚借りれる会員なんで、そろそろ『フォレストガンプ』を返却して、『冷たい熱帯魚』を借りようと思います。



満足度
☆☆☆☆★



  1. 2012/02/26(日) 22:55:25|
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