くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

『AKB総選挙に学ぶこころをつかむ技術』 三浦 博史

書評ブログという当初の目的を忘れておりましたので久々に書評を書きます。
とはいってもこ今回もAKB関連ですが。

議員インターンの経験やAKBへの前提知識もあり、30分程度でサクサク読めました。

結論から言うと「看板に偽りあり」という作品。
AKB総選挙と日本の国政選挙の比較が大半を占めるのですが、それぞれの制度の特徴を説明する際に引用されているエピソードは大半が政治関連のもののみ。正直、AKB総選挙への分析が不足している感は否めない。

序盤でAKB総選挙を定義してしまっており、そこに執着したせいで分析が広がらなかったのかもしれない。
AKBの選挙エピソードは公式ガイドブックの内容レベルで非常に薄いもの。柏木・大場躍進の秘密や、一方で大きく順位を落とした宮崎・片山等の分析をして欲しかった。あとは、圏外から大躍進した仁藤に投票したファン心理とか。それぞれの候補の一年間の方針や実際の行動まで分析するくらいはすべきであると思う。とても、選挙の専門家が書いた本とは思えない。

「ひとのこころをつかむテクニック」について記載はあるのだが、あまりにも在り来たりすぎて面白みにかける。本音ベースの情報が全く取得できないアイドルを分析対象とするのがそもそも不適切だったのではなかろうか。AKB関連の具体例はわずかであるし、これでは、売上増を狙ってAKB総選挙ととりあえずタイトルにつけたのだと勘ぐりたくなってしまう。小職は著者の狙い通り、タイトルにひかれ購入してしまったのであるが(笑)

そして、選挙プランナーである著者によるAKB総選挙での戦略の記載はあるが、あまりにも当たり前すぎる内容。メディアの活用やイメージ戦略など一般的な言葉を読者は求めているのではなくて、特定の候補がどうすれば選抜入するのかの具体的な戦略を示してほしかった。


AKB総選挙のエピソードを知りたいのであれば内容が不十分すぎるし、人心掌握術を習得したいのであれば他の専門の自己啓発書の購入を進めたい。


満足度
☆★★★★


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  1. 2011/10/24(月) 00:52:19|
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南三陸町ボランティア

会社のボランティアに参加してきました。
前回は石巻でしたが、今回は南三陸町で瓦礫の撤去。
震災から6箇月以上たったのに、まだこんな状況なのかという印象でした。
震災前の状況に戻すのには数年~10年以上かかるそうです。


瓦礫だけでなく貝殻の多いこと。津波が近隣の水産業を破壊したってことがわかりました。
一方で、津波の影響で海の養分が増して、わかめや牡蠣の養殖に必要とされる期間は大幅に短縮されているとのこと。一方で、加工業者がないことが課題とのことでした。
参加した若手で、銀行員として何ができるか考えてみましたが、正直ローンを出すのはかなり絶望的な状況で、VCを設立してエクイティとして投資するしかないという結論でした。
酒の席での会話ですが、おもしろいアイデアは他にもでたのでもう少し深堀して検証してみます。
これを機にリースとか不動産担保ローンとかノンリコとか信託とかもう少し他のソリューションについて勉強せねば。


次回はおそらく参加できないので、会社として今後継続的に何ができるのかを提案していきたいと思います。


現地のテレビや新聞を見て是非医者になりたいと思いました。大学や社会での勉強に比べれば、大学受験の勉強など暗記とテクニックだけの低レベルなものだと思いますが。政治経済・英語・現代文は今でも対応可能だとは思いますが、文系だったので数学&物理が課題です。


帰京して調べましたが、どうやらセンター試験は既に締め切った模様です。まずは、金融系&法務系の資格を来年前半で取得して、もし地方や被災地の為になにかしたいという想いが継続していれば再来年以降の受験も検討してみようと思います(笑)
  1. 2011/10/24(月) 00:18:27|
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暴力団 (新潮新書)  溝口敦

ブログを書き始めて一カ月以上放置。
書評ブログを始めるというコンセプトに無理があったのか。競馬予想ブログとか、AKBファンの叫びとかならもう少し更新頻度があがると思うんですが。


それなりのペースで本は消化できてるんだけど、感想を書くとなると非常に高い。

気を取り直して、今日はアングラ系な本を読んでみました。
東京都も暴力団排除条例が施行されるということで、一般市民としてはより一層反社会的勢力の接触に留意しなければなりません。そもそもの疑問は本条例が、憲法違反なのではないかということ。よく全都道府県の条例を通過できたなと感心してます。

誰か一人くらい「憲法違反」を声高に叫ぶ憲法学者が出てもいい気がするのですが。何も、反社を肯定するわけではなく、過去の判例や憲法の趣旨との論理的整合性を追求するような学者に出てきて欲しいものです。


掲題の本ですが、非常にわかりやすく暴力団が説明されています。
テキヤ・博徒・愚連隊の違い、組員・構成員・共生者の違い、各国の反社勢力の比較など、日常会話で稀に使うアングラ用語がわかりやすく解説されていています。そして、同じ言葉を何度も反復するので否が応にも頭に入って来ます。正直、もっと言い換えの言葉を使った方が、文章としてはスマートな印象ですが。

バブル期の暴力団員の平均収入高は1,400万円だったとか、覚せい剤の末端価格は生産者段階の150倍など酒の席でうんちくになるような話題満載。

作者はの主張する中立性というのも比較的維持されていた印象。
作者は暴力団の将来に対してかなり悲観的。一方で、暴力団がマフィア化する可能性にも警鐘を鳴らしている。
何がベストな選択かは未来にならないとわからないが、やがて暴力団はすたれてしまうのであろう。


「暴力団を完全にせん滅したいなら、暴力団である時点で有罪となる法律を作ればいいのではないか」という筆者の主張は目からうろこが落ちた。確かに、暴力団のせん滅を標榜しながら、暴力団の存在を前提と置いている現行法は矛盾している。暴力団の延命を望む存在としての○○という視点で読めば非常に興味深いかもしれない。



満足度
☆☆☆★★


  1. 2011/10/05(水) 00:10:29|
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