くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

サンブンノイチ

原作が面白かったので、TOHOシネマズ日本橋で鑑賞。


あらすじ(公式HPより)
川崎。ここに人生崖っぷちの3人の男がいる——。
キャバクラ「ハニーバニー」雇われ店長のシュウ(藤原竜也)、ボーイのコジ(田中 聖)、常連客の健さん(小杉竜一)。彼らは人生の一発逆転を賭け、みごと銀行強盗を成功させた。手に入れた大金は1億6,000万円。ハニーバニーの店内で奪った金を3分の1に分けようとするところだ。
しかし、そこで仲間割れが起きる。シュウがコジに向かって、実行犯の自分と健さんが、運転手のコジと同じ取り分なのはおかしい、と分け前の再検討を申し出たのだ。当然のごとく怒るコジ。最後の最後になって、なぜ3人は醜い揉め事を始めるのか……?


本来であれば強盗の分け前は1/3の約束。
でも、チーム内での力関係は目まぐるしく入れ替わり、また強盗計画を知る第三者の思惑が絡んでそれぞれの取り分は変化していく。
頭を使わないとついていけず、映画を見終わった後は若干の疲労感w
小気味良いテンポでどんどん展開していき、事前に原作を読んでいてネタバレしていても問題なく楽しめました♪

吉本興業が主体で作成してるのでところどころ端役で芸人が出てくるのですが、灰汁が強すぎてリアリティがなくなってしまっている気が。
リアリティを追い求めている作品ではないんでしょうが、ちょっと残念でしたね。

ヒロイン役が中島美嘉って最初は違和感があったんですが、最後まで見るとドンピシャでしたね。
それにしてもビックリするほど細かったです。それとの対比でブラマヨ小杉さんの弛んだ肉体が映えるのなんの(笑)


コレドで見たのでカップルの観客が多かったですが、結構えぐいシーンもあるのでコレドでのディナー前に見るのはおススメできません。
(ディナーを食べ終えた後に、これから一戦交える前に見る分には構わないと思いますが。)


満足度
☆☆☆☆★


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  1. 2014/04/20(日) 05:41:06|
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名探偵コナン 異次元の狙撃手

久々に名探偵コナンを見てきました。前回見たのは「探偵たちの鎮魂歌」なので映画館で見たのは8年振りとかかな?
8年前でも既に成人していていい年齢ですが。このブログのタイトルは探偵をくらげに変えただけですw

あらすじ(wikipediaより)
ある日、コナンたちは東都タワー以上に高く東京を一望できるベルツリータワーのオープニングセレモニーに参加した。しかし、展望台からの絶景を楽しんでいる一同の目の前で、客の胸へ銃弾が撃ち込まれる。コナンは射撃地点をタワーの遥か彼方と突き止めるが、そこからの正確な射撃は不可能だった。そして、その狙撃ポイントにはライフルの空薬莢とサイコロが1つ残されていた。コナンが世良と、警察がFBIとそれぞれ協力して捜査を進める中、捜査線上にはアメリカ海軍の特殊部隊「ネイビー・シールズ」の元軍人達が浮かぶ。

久々に見たらいろいろ登場人物が増えていたり、博士の発明グッズがハイテクになってたり新鮮。


子供の頃はすごいワクワクしながら見ていたけれど、大人になって見るとむ~んと言う内容。
映画だと連続殺人が起きるのがお決まりですが、理由はどうあれ、あんなに人が簡単に死ぬのって子供が見るにはよろしくない気がする。
殺人事件というよりテロですよ。

あとはコナンの追跡の仕方とか、道具の使い方ってかなり危険だしそもそも違法行為。
自分でも野暮なこと言ってると思いますが、あれを見て子供が「コナン格好いい」と思うのは違うんじゃないかな。

結構、スカイツリーや帰還兵の問題などいろいろとトピックを盛り込んではいるのだけれど、その活かし方も微妙な気がする。
長いこと見ない間に推理アニメから、アクションやファンタジーの類に変わってしまったなと。

シャーロック・ホームズだって人が死なない話はいくらでもあるんだから、映画の推理ものも人が死なない映画というのもありなんじゃないですかね。


満足度
☆☆★★★


  1. 2014/04/20(日) 00:45:25|
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映画 ハゲタカ

あらすじ(Wikipediaより)
かつて、日本を買い叩き、一世を風靡した「ハゲタカ」こと鷲津政彦。彼は芝野健夫とともにあけぼの光学を立ち上げた後も、着々と企業買収を繰り返してはいたものの、一向に変わらない日本社会に嫌気がさし、最近は隠遁に近い生活を送っていた。一方、ターン・アラウンドマネージャーとしてあけぼの光学を立ち上げた芝野は、日本を代表する自動車企業アカマ自動車に役員として迎えられ、企業再生の道を模索していた。
そんな時、芝野は海外を中心としたインターネットでアカマ自動車の悪評が流されているのに気が付き、誰かがアカマを狙っている、と考え鷲津の元を訪れ助けを求める。しかし、鷲津はこれを無下に断った。
一方、中国政府系ファンド・CLICの意向を受けたブルー・ウォール・パートナーズの劉一華はアカマ自動車のTOBに乗り出すことを宣言する。そこには中国政府が自国へと技術を取り込みたい思惑があったのだが、劉はそれを知る由もない。一方、鷲津は劉の記者会見を知り、MGS銀行頭取・飯島とアカマ自動車社長・古谷の要請にてホワイトナイトとしてアカマ買収に立ち向かうことを決意する。
「ハゲタカ」鷲津と「赤いハゲタカ」劉のアカマをめぐる攻防戦の幕が切って落とされた。しかし・・・国家規模の巨額資本をバックに攻勢を仕掛ける劉に対し、鷲津はただ圧倒され成すすべもない。
そこで鷲津はドバイにてオイルマネーを調達、かつては敵対関係であった西乃屋旅館社長・西野の協力を得てある計画を実行に移す。それは、アカマや劉、その背後にいるCLICだけでなく、世界中のマーケットさえ巻き込むことになる、いわば「資本主義の破壊」への壮絶なるシナリオであった。


クランクイン前にリーマン・ショックが発生し、金融業界の環境が激変。リーマン・ショックを踏まえた現在の時間軸に合わせるために、大幅に脚本・配役が変更されたそう。
リアリティという面では不満が残りますが、登場してくる社名や設定が絶妙で現実世界に存在する企業と重ね合わせながら見てしまうので、その企業の現実世界での振舞いや結末を知っているとついついにやにやして見てしまいます。
ドラマ「ハゲタカ」に関する予備知識がなかったので序盤では人間関係や人物設定の理解に苦労しましたが、前提知識がなくても相応には楽しめました。
メッセージ性が強すぎるので、金融に全く興味がない方にはおススメはできないかもしれません。

「腐りきった日本」に嫌気が差した鷲津が、「腐りきったアメリカ」を叩く様は痛快でした。まさに2000年代に一世を風靡した欧米型資本主義のひずみが正されていくようで。
欧米型資本主義には正しい面もある一方で、それを盲目的に信じることは危険性を孕みます。

世界経済の主役へと踊りでようとしつある中国人の劉の「日本は生ぬるい地獄」というセリフが強烈に頭に残りました。

私自身、リーマン前にバブルを謳歌したと言われる金融業界にリーマン後に入り青息吐息ですが、日本が「生ぬるい地獄」から脱却できるように業務に精進せねばと改めて気を引き締める契機にはなりました。

満足度
☆☆☆★★


  1. 2014/04/17(木) 05:30:07|
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マネーボール

あらすじ(Wikipedeiaより)
ビリー・ビーンは、かつて超高校級選手としてニューヨーク・メッツから1巡目指名を受けたスター候補生だった。スカウトの言葉を信じ、名門スタンフォード大学の奨学生の権利を蹴ってまでプロの道を選んだビーンだったが、自身の性格も災いして鳴かず飛ばずの日々を過ごし、さまざまな球団を転々とした挙句、引退。スカウトに転進し、第二の野球人生を歩み始める。
2001年ポストシーズン、オークランド・アスレチックスはニューヨーク・ヤンキースの前に敗れ去った。オフには、スター選手であるジョニー・デイモン、ジェイソン・ジアンビ、ジェイソン・イズリングハウゼンの3選手のFAによる移籍が確定的。アスレチックスのGMとなっていたビーンは、2002年シーズンに向けて戦力を整えるべく補強資金を求めるも、スモールマーケットのオークランドを本拠地とし、資金に余裕の無いオーナーの返事はつれない。
ある日、トレード交渉のため、クリーブランド・インディアンズのオフィスを訪れたビーンは、イエール大学卒業のスタッフ、ピーター・ブランドに出会う。ブランドは各種統計から選手を客観的に評価するセイバーメトリクスを用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を評価していた。ブランドの理論に興味を抱いたビーンは、その理論をあまり公にできず肩身の狭い思いをしていた彼を自身の補佐として引き抜き、他球団からは評価されていない埋もれた戦力を発掘し低予算でチームを改革しようと試みる。

セイバーメトリクスは簡単にいうと野球を統計的に分析・評価しようという試み。
確かにヒットを多く打つ選手には華があるけれど、1塁に出るという結果を重視するなら、ヒットも四球も一緒。だから出塁率を重視しましょうという理論。
盗塁やバントを否定するなど伝統的な野球界の考え方と反することも多く、当初はなかなか受け入れられませんでした。
しかし、ビーンはセイバーメトリクス理論に基づき自分のチームにとって「使える」戦力だが過小評価した選手を集め強いチームを作り上げていきます。

映画「スティーブ・ジョブズ」を見ても思いましたが、既存の常識を打ち破って成果を出すには、次の3点が必要なのだなと思います。
1.強烈な個性を放つリーダー
2.方針をシンプルな言葉で伝える
3.目的達成のためなら手段を選ばない

3.の理由で、ジョブズやビーンに憧れや関心を持つ一方で、同じ職場にいて欲しいと思う日本人は少ないんじゃないでしょうか(笑)

セイバーメトリクスは現在ではメジャーリーグでも公式記録の指標の一つとして使用され、他球団のGMもセイバーメトリクスを重視した経営を行うほど一般的なものとなりました。
ビーンは金欠球団を強くするためにセイバーメトリクスを採用しましたが、今やヤンキースやレッドソックスのような金満球団までも採用しています。
イノベーションを起こしたとしても、参入障壁が低い場合に他者が進出してくるというのは世の常。
いかにイノベーションを起こし、そしてその効果を継続して享受するのかが企業も球団経営も共通した課題ですね。
原作著者のマイケル・ルイスには、セイバーメトリクスが広く広まった後も、ビーンが結果を出し続けてる秘訣にフォーカスして欲しいです。
(2012年、2013年と西地区1位。ビーンは2019年まで任期を延長中)

映画はハリウッド作品だけあり、役者による野球のプレーのシーンも違和感なく楽しめたましたが、ジェイミー・ジアンビの身長の低さだけは笑ってしまいました。

満足度
☆☆☆☆★



  1. 2014/04/16(水) 05:25:59|
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『ルーズヴェルト・ゲーム』池井戸 潤

キャッチコピーは「逆転だよ逆転」、「7点取られたら、8点取ればいい」

タイトルは野球好きのルーズヴェルト大統領が「8対7」の試合が最も面白いと言ったことが由来。
作品中では、ルーズヴェルト大統領という説明しかないので、セオドア(第25代)なのかフランクリン(第32代)なのか気になって仕方がなかったですが、調べたところ後者とのことです。

社会人野球をテーマにしている作品ではあるけれど、野球の描写に期待して読んではいけない。
著者もあとがきで述べている通り、読者を野球シーンで引き込もうとはしていないのに、なぜか単純な勧善懲悪ストーリーに引き込まれて臨場感を感じてしまうのが池井戸作品の不思議な魅力。
序盤ではあまりに短絡的な展開に「購入を失敗したか?」と思っていましたが、読み進めるうちにあの描写はこういう伏線であったのかと気づかされて序盤でこの本の価値を判断しようとした自分を恥ずかしく思いました(笑)

惜しむらくは悪役が悪であるという根拠が弱かった気がします。買収実現に向けて様々な方策を打つ大企業や、高リターンを求める株主がなぜ悪なのか。
感情的なところはわからないでもないですが、感情論に引っ張られすぎて資本主義の論理を軽んじているのはないかという気がします。

社会人野球という切り口から、会社の経営とはなにか社員にとっての会社とは何か、サラリーマンがどうあるべきかというメッセージを伝えているのは流石です。
テーマとして他のスポーツではなく野球が題材として選ばれたのは、メジャーなスポーツだからというだけでなく、野球がワンチャンスで大量点が入る「逆転のスポーツ」だからこそなのでしょうね。

右肩上がりの経済成長が終わり、企業のコスト削減として実業団の名門という部が廃部になる一方で、DeNA駅伝部のような新たな取り組みも生まれつつあるなど実業団スポーツは過渡期にあります。
実業団スポーツを観戦する前に本作を読めば、実業団スポーツがより一層楽しめると思います(特に都市対抗野球ファンは必見!!)。

満足度
☆☆☆☆★

  1. 2014/04/15(火) 05:20:13|
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