くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

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『ルーズヴェルト・ゲーム』池井戸 潤

キャッチコピーは「逆転だよ逆転」、「7点取られたら、8点取ればいい」

タイトルは野球好きのルーズヴェルト大統領が「8対7」の試合が最も面白いと言ったことが由来。
作品中では、ルーズヴェルト大統領という説明しかないので、セオドア(第25代)なのかフランクリン(第32代)なのか気になって仕方がなかったですが、調べたところ後者とのことです。

社会人野球をテーマにしている作品ではあるけれど、野球の描写に期待して読んではいけない。
著者もあとがきで述べている通り、読者を野球シーンで引き込もうとはしていないのに、なぜか単純な勧善懲悪ストーリーに引き込まれて臨場感を感じてしまうのが池井戸作品の不思議な魅力。
序盤ではあまりに短絡的な展開に「購入を失敗したか?」と思っていましたが、読み進めるうちにあの描写はこういう伏線であったのかと気づかされて序盤でこの本の価値を判断しようとした自分を恥ずかしく思いました(笑)

惜しむらくは悪役が悪であるという根拠が弱かった気がします。買収実現に向けて様々な方策を打つ大企業や、高リターンを求める株主がなぜ悪なのか。
感情的なところはわからないでもないですが、感情論に引っ張られすぎて資本主義の論理を軽んじているのはないかという気がします。

社会人野球という切り口から、会社の経営とはなにか社員にとっての会社とは何か、サラリーマンがどうあるべきかというメッセージを伝えているのは流石です。
テーマとして他のスポーツではなく野球が題材として選ばれたのは、メジャーなスポーツだからというだけでなく、野球がワンチャンスで大量点が入る「逆転のスポーツ」だからこそなのでしょうね。

右肩上がりの経済成長が終わり、企業のコスト削減として実業団の名門という部が廃部になる一方で、DeNA駅伝部のような新たな取り組みも生まれつつあるなど実業団スポーツは過渡期にあります。
実業団スポーツを観戦する前に本作を読めば、実業団スポーツがより一層楽しめると思います(特に都市対抗野球ファンは必見!!)。

満足度
☆☆☆☆★

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  1. 2014/04/15(火) 05:20:13|
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