くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

マネーボール

あらすじ(Wikipedeiaより)
ビリー・ビーンは、かつて超高校級選手としてニューヨーク・メッツから1巡目指名を受けたスター候補生だった。スカウトの言葉を信じ、名門スタンフォード大学の奨学生の権利を蹴ってまでプロの道を選んだビーンだったが、自身の性格も災いして鳴かず飛ばずの日々を過ごし、さまざまな球団を転々とした挙句、引退。スカウトに転進し、第二の野球人生を歩み始める。
2001年ポストシーズン、オークランド・アスレチックスはニューヨーク・ヤンキースの前に敗れ去った。オフには、スター選手であるジョニー・デイモン、ジェイソン・ジアンビ、ジェイソン・イズリングハウゼンの3選手のFAによる移籍が確定的。アスレチックスのGMとなっていたビーンは、2002年シーズンに向けて戦力を整えるべく補強資金を求めるも、スモールマーケットのオークランドを本拠地とし、資金に余裕の無いオーナーの返事はつれない。
ある日、トレード交渉のため、クリーブランド・インディアンズのオフィスを訪れたビーンは、イエール大学卒業のスタッフ、ピーター・ブランドに出会う。ブランドは各種統計から選手を客観的に評価するセイバーメトリクスを用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を評価していた。ブランドの理論に興味を抱いたビーンは、その理論をあまり公にできず肩身の狭い思いをしていた彼を自身の補佐として引き抜き、他球団からは評価されていない埋もれた戦力を発掘し低予算でチームを改革しようと試みる。

セイバーメトリクスは簡単にいうと野球を統計的に分析・評価しようという試み。
確かにヒットを多く打つ選手には華があるけれど、1塁に出るという結果を重視するなら、ヒットも四球も一緒。だから出塁率を重視しましょうという理論。
盗塁やバントを否定するなど伝統的な野球界の考え方と反することも多く、当初はなかなか受け入れられませんでした。
しかし、ビーンはセイバーメトリクス理論に基づき自分のチームにとって「使える」戦力だが過小評価した選手を集め強いチームを作り上げていきます。

映画「スティーブ・ジョブズ」を見ても思いましたが、既存の常識を打ち破って成果を出すには、次の3点が必要なのだなと思います。
1.強烈な個性を放つリーダー
2.方針をシンプルな言葉で伝える
3.目的達成のためなら手段を選ばない

3.の理由で、ジョブズやビーンに憧れや関心を持つ一方で、同じ職場にいて欲しいと思う日本人は少ないんじゃないでしょうか(笑)

セイバーメトリクスは現在ではメジャーリーグでも公式記録の指標の一つとして使用され、他球団のGMもセイバーメトリクスを重視した経営を行うほど一般的なものとなりました。
ビーンは金欠球団を強くするためにセイバーメトリクスを採用しましたが、今やヤンキースやレッドソックスのような金満球団までも採用しています。
イノベーションを起こしたとしても、参入障壁が低い場合に他者が進出してくるというのは世の常。
いかにイノベーションを起こし、そしてその効果を継続して享受するのかが企業も球団経営も共通した課題ですね。
原作著者のマイケル・ルイスには、セイバーメトリクスが広く広まった後も、ビーンが結果を出し続けてる秘訣にフォーカスして欲しいです。
(2012年、2013年と西地区1位。ビーンは2019年まで任期を延長中)

映画はハリウッド作品だけあり、役者による野球のプレーのシーンも違和感なく楽しめたましたが、ジェイミー・ジアンビの身長の低さだけは笑ってしまいました。

満足度
☆☆☆☆★



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  1. 2014/04/16(水) 05:25:59|
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