くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

闇金ウシジマくん Part3

【あらすじ】
「フリーエージェントくん編」「中年会社員くん編」を基にした社会派ドラマ。今日も高金利で金を貸す金融屋「カウカウファイナンス」の丑嶋馨。フリーターの沢村真司は偶然知り合ったモデルのりなにあおられて、ネットで1秒間に1億円を稼ぐという天生翔のビジネスに身を投じ、カウカウファイナンスを巻き込んだある計画を考える。一方、サラリーマンの加茂守は妻帯者でありながら遊ぶ金欲しさにカウカウファイナンスで借金を重ね……。

【感想】
現実世界にもいた「秒速で1億円稼ぐ」男をモチーフに、その男を信じて情報商材ビジネスに身を投じた男たちの破滅までの世界を描く。「中年会社員くん編」はどちらかというと、救いのない男の破滅を描くというよりはギャグに近く、見ていて嫌な気持ちにさせられる「フリーエージェントくん編」の痛みを和らげる鎮痛剤のようなお話。
現実世界で「秒速で1億円稼ぐ」男やネオヒルズ族が登場した時、彼らの本を高学歴の大学生が読んでいたというが、提供する価値に見合わず高い報酬を得られるビジネスは持続可能性がないと思ったら案の定すぐに破綻してしまった。出版社にもよるけれど、地下鉄の電車内に仰々しいタイトルの広告を出す著者や、インパクトはあるが日本語のおかしなキャッチコピーの広告を出す人は信用しないことにしている。提供するサービスとその値付けが見合わないから、いつまでも莫大な広告宣伝費をかけないといけないわけで。
ネタバレになってしまうが、予想通り丑嶋の客は破滅に向かってしまうわけではあるが、ほとんどの者がカモになるビジネスの世界で、周囲の人間をカモにする仕組みを作って成り上がろうとして生き残りを図る主人公には少し共感が持てたし、いつもの後味の悪さは残らなかった。金を稼ぐことが悪いとは思わないが、得る対価と自分の提供する価値とのバランスがあった仕事をしたいと本作を見て痛感した。


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  1. 2016/10/10(月) 12:21:32|
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