くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

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『空気のつくり方』池田純

DeNAの球団社長が30億円の赤字球団を建て直す過程でのマーケティング戦略を振り返った一冊。DeNAはついに今年Aクラス入りを果たすわけですが、元はBクラスが当たり前の弱小球団。それなのになぜ、球場は満席なのかその秘密が書かれている。著者は商社・広告会社・DeNAという輝かしいキャリアだが、文章は平易で上から目線感も無く熱血ベテラン監督と話しているような感覚でスラスラ読める。
マーケティングの方法論自体に真新しさはないが、現場目線、ファン目線で空気を感じ取り、自ら手本となる事例を見て回る池田社長のDeNAの成功(まだ途上だが)をもたらしたのだろう。
勝ち負けという経営側では如何ともしがたい要素に注力するのではなく、自分のコントロールできる領域については徹底的に拘り、アメリカの成功事例をお手本としながら、ロジカルに考え抜く姿勢には感銘を受けた。
野球の勝敗を決する要素として占めるのは選手の実力が大きいのかもしれないが、スポーツにおいては会場全体の空気が勝敗に与える影響は決して少なくないと思う。アメリカのボールパークというコンセプトで球場の空気を一変させ、チームに勢いを与えて成功した事例がDeNAであり、広島であり、ソフトバンクなのだと思う。
価値のない財やサービスを売るのはともすれば詐欺になってしまうが、価値のある商品が売れないとすれば、それは売り方の問題。特にモノ以外のサービス業に従事する方に読んで欲しい一冊。

地下アイドルを見ていると、アイドルのパフォーマンスは秀でているのに運営が何も考えてないと売れないという例は良く見る。デジタルとアナログを駆使して、サービスをどうオタクに売り込むか。PDCAを回すという基本的なことすらできていない運営や、単にスケジュール調整などの事務に終始している運営(ひどい場合はスケジュール調整すらできない運営)が多すぎる気はする。ライブの入れ方にしても、日々のSNSでの活動にしても、その意図や戦略が見えればそれに気づくファンは支えるし、変われなければ顧客にラッキーで選ばれるしかない状況が続き、日の当たらないまま終わっていくのだと思う。

【エッセンス】
・コントロールできるものに徹底的にこだわる。 
・予知能力と察知能力を磨く。
・SNSを活用する。
・感性・直感・ひらめき・創造力の前提としてのデータ分析。
・経営を安定させ、その後チームに投資し、経営とチームの好循環を生む。
・徹底した組織分析/市場分析/顧客分析
・戦略ターゲットを定めて、彼らが実は求めている商品を創造
・ストーリーを創造する(商品と顧客、自社と顧客がつながるコミュニケーション )
・ストーリーが伝わる広告・PR
・コンテクストを読む。


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  1. 2016/10/19(水) 06:52:16|
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