くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

日本で一番悪い奴ら

日本アカデミー賞の授賞式を見ていて、唯一知らない作品だったので関心がありレンタルして鑑賞。原作は『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』。稲葉事件をモチーフに、現役警察官による覚醒剤取引や拳銃売買、その背景にある警察の組織的な裏金作りや不祥事を描いた作品。

ロシアとも接して密輸の窓口となりやすい北海道において起こった警察の不祥事事件。柔道の腕前を買われて警察官になった主人公は、当初は不器用で結果も出せず苦しむが、ピエール瀧演じる「悪い先輩」の薦めを受けて、暴力団と癒着した点数稼ぎに邁進していく。愛人を囲ったり、覚醒剤売買の上前を跳ねて贅沢な生活を送ったり、主人公には罪の意識はない。自分のことを必要悪として、むしろ正義として悪に手を染めていく。
周囲の警察官も拳銃や覚醒剤の検挙実績を挙げるため、主人公を咎めるどころか利用していく。しかし、結果として主人公とその相棒は逮捕され、相棒と主人公をけしかけた同僚は死を選ぶ。主人公を利用した人間たちの罪は問われることのないのに。
程度の差はあれ、一般的なコミュニティにおいても、違法とはいわれないまでも、自分の意に沿わないことをやらざるを得ないケースはままあるだろう。その時、上司や組織の意に反してまで自分の正義を貫くことはできる人間は少ないだろう。誰しも、与えられた環境や役割によってはこの映画の主人公のように悪に染まってしまう。
タイトルである「日本で一番悪い奴ら」は一体誰のことなのか、考えさせられる作品。



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  1. 2017/03/05(日) 19:49:12|
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