くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『しんがり 山一證券最後の12人』 清武英利

1997年に自主廃業を発表した山一證券。多くの社員が、沈みいく船を見捨て新たな職を探す中、会社に踏みとどまって経営破綻の理由を追及し、また法人の清算業務に就いた社員がいた。真相究明と清算業務を続け、最後まで会社にとどまって企業の最後を見届けた「しんがり」社員の姿を実話に基づいて描いた経済小説。
著者の清武英利といえば、巨人軍代表として渡辺恒夫氏とトラブルを起こして追放されたイメージが強いが、この本を読んで記者としても超一流なのだなと感心した。
記者らしく緻密な取材を重ね、また、山一破綻劇の決して中心ではない脇役たちに焦点を当てて、破綻の裏には何があったのかを描こうとする視点はすばらしいと思う。
「簿外債務」「含み損」「飛ばし」。本来、会計は企業の静的な財産の実態をありのままに表現し、多くのステークホルダーにわかりやすくするもの。しかし、会計によって評価をされる経営者にとっては、「飛ばし」などの複雑な技法を採用することで、決算を実態とは異なる見栄えの良いものにする誘惑が働いてしまう。経営が上向けば、いずれは「飛ばし」を解消できると思っても、現実はそうはならず、組織に突然死をもたらす時限爆弾へと変化していく。
東芝の減損の問題にもあるように、会計で無理を通せば、その悪影響はいずれ出てくるもの。「山一證券」という教訓を生かして、わかりやすく不正のない会計基準と運用制度を作っていかなければならないなと感じた
スポンサーサイト
  1. 2017/03/05(日) 21:13:00|
  2. reading
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ | ホーム | 『懲戒解雇』高杉良>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://greedislegal.blog.fc2.com/tb.php/309-b0cc970b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。