くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

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『職業としての地下アイドル』姫乃たま

潜行に続いて、姫乃たまの2作目の作品。失礼ながら、「地底アイドル」にカテゴライズされるであろう彼女が、大手出版社から新書を出すということ自体が、地下アイドルとしてもがく少女たちに勇気を与えるメルクマールであると思う。
読み始めた当初は、とある地下アイドルが身近なファンやアイドルにアンケートを取り、そして、その結果と比較的アクセスがしやすい統計データとを比較して、それっぽいことを語るだけなのではという形で斜に構えながら読んでいたというのが正直なところ。しかし、読み進めるにつれ、著者のガチな思いや文章表現にすっかり引き込まれてしまっていた。
著者の出演する対バンライブを見に行くファンや対バン相手の地下アイドルが地下アイドル全体を現すものではないということ、アンケート結果の分母も必ずしも十分ではないといということに留意は必要であるが、16歳から8年間にわたり長く地下アイドル現場の当事者として、業界の栄枯盛衰を見てきて、また業界の先輩として多くのアイドルやファンと交流してきた彼女の本気の言葉、本気の分析が詰まっていて十分な読み応えがあった。
地下アイドルを特集するテレビ番組や、ぺろりん先生の本のようにある程度きらびやかな地下アイドルの世界を描く書籍も巷に表れているが、よりディープな地下の世界を当事者の言葉で綴った作品は他にないのではないかと思う。
私もなかなか日の目を見ない地下アイドルの応援を続けているが、ここまでリアルな言葉で地下アイドルを語ってくれた著者と、新書として出版してくれた朝日新聞出版に賛辞をおくりたい。
地下アイドルの実態にスポットライトを当てることで、それを知らない人々に親しみを持ってもらうことが著者の願いだが、地下アイドルがファンや運営との関係を見つめなおす、ファンがアイドルとの関係を見つめなおすうえでもいいきっかけになると思う。

満足度☆☆☆☆☆

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  1. 2017/09/18(月) 11:13:08|
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