くらげたちへのレクイエム4

都内金融機関にて社会人7年目。 東京大学法学部卒。メインは読書記録を書いていく予定。▽キーワード:自己啓発、金融、野球、政治、M&A、競馬、AKB、大家志津香、異国のパルピタンテ、ヴィヴィアン・ゆん、dora☆dora、一色葵

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『苦役列車』 西村賢太

作品への興味というより作家への興味が強くて、まずは芥川賞の本作を読破。
本当は映画を見に行きたかったが、都内で上映している映画館は一つのみで仕事の繁忙期とも重なり見ることができず。
単に興行収入や動員数を比較して「前田敦子の映画は大コケする」という論調があったけれど、そもそも本作は上映してる映画館が圧倒的に少ないという現実を見落としてはならないと思う。
ショッピングモール隣接の全国の映画館でやっている映画と、銀座でしかやっていないR15の映画の動員数を比較するのがそもそもの間違い。


さて、私が作者について関心をもった契機はというと、西村氏がマツコデラックスと対談するという番組。
自分で稼いだ金銭を妻や子供を養うことに使うということが理解できないという考え方は私も通じるものがあるし、
何か面倒なことがあってそれをシンプルに解決する手段がお金ならば、お金を使うことも厭わないという考え方も理解できる。
酔っ払って人に暴言を吐いたり馬鹿にしたりするという似てはいけない悪癖まで似ているというので、非常に親近感が沸いて見ていた。

本題の『苦役列車』はというと、どうやら私小説というジャンルらしく、筆者の経験したことを書いているらしい。
ネタバレは回避するけれど、主人公が更生して希望に向かっていく姿を描いているんじゃなく、むしろ鬱屈とした気持ちにさせてくれる。リア充が読んだら嫌悪感しか沸かないかもしれないけれど、大半の人間はどこかしら自分の欠点を自覚してるわけで、自分の短所と主人公のダメさ加減を少しでも同一視することができれば、主人公に強制的に感情移入させられて作品の中に引き込まれてしまう。

表面的にではあるけれど筆者の生い立ち、容貌、考え方の事前知識を持って読めば、現実と小説が一体となるような不思議な感覚に襲われてしまう。
私小説というジャンルは、描かれている対象(=筆者)がどのような人物か把握した上で読むと、より一層楽しめるのではなかろうか。
(そもそもあまり小説は読まないので間違ってたらごめんなさいm(_ _)m)

満足度
☆☆☆☆☆



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  1. 2012/08/28(火) 00:06:10|
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